あわや!!  、、、まちがって飲み込む「誤食・誤嚥」について

ハバナデー

2012年09月11日 13:05


きょう早いうちにお越しになられたコーギー飼いの方が
愛犬の開腹手術をされたというお話をしてくださいました


七夕見物に商店街へ愛犬連れででかけたとき
落ちていた(団子の)串を食べてしまい


あわてて口中に手をつっこんだものの
長いまま食道に入りこんでしまい


咳き込んでへたりこんでしまったそうです
すぐかかりつけ病院へ電話!!


スタンバイしてもらっての
緊急手術だったそうです





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           ・
  じつは開腹手術は多いそうです
  公園で遊んでいるときに見つけた食べ物の容器類や
  

  小さいお子さまがいるリビングでは
  いろんなものをまき散らすので


  拾いきれずに犬が知らぬまに飲み込んでいた
  など、、、


  みなさまにもご注意を喚起しようと
  『愛玩動物』(発行・編集/日本愛玩動物協会)という機関紙を調べましたら
  事例を見つけました





  





  ・包装用リボン
   クリスマスのあと甘い香りがするリボンを飲み込み
   嘔吐、食欲不振、便秘が続き病院へ

  ・アクセサリー・クリップ・消しゴム
   床におちているものは突進して食べてしまう小型犬
   内科的治療で排泄できている

  ・衣類やタオル
   分離不安症がつよい大型犬が留守番のとき洗濯物をたべる
   2回手術。しかし食べてしまう癖は治まらない

  ・果物の種
   「食欲がなく黄色い泡を吐く」。X線検査で見つかる
   飼い主は盗み食いのクセに気づいていなかった

  ・トウモロコシの芯
   夜中にお腹がふくれだして苦しみ出した中型犬
   緊急に開腹したらガスが充満した胃から芯が
   ゴミ箱をあさるクセを飼い主は気づいていたが対策をしていなかった

  ・ボビンと糸
   小型犬の肛門から出かかった糸を引張ったら
   ボビンが大腸でひっかかり壊死した腸を切り取る大手術に

  ・真空パックの魚の干物
   公園に捨てられていたパック入の干物を拾い食いした大型犬
   飼い主が止めようとして慌てて袋ごと飲み込んでしまった
   干物は消化できたが袋は開腹手術で

  ・釣り針
   堤防釣りに同行した愛犬が釣り餌をくわえ
   取り上げようとしたら一気に飲み込んでしまった





  





この小特集のまとめに
動物質のものは消化できるが
植物質(上の事例でいえば種、トウモロコシ芯、タオル)はできない

「食欲がない」「泡状を吐く」と云ってX線検査をするが
金属以外は写らないことが多い

消化管が傷つくと急激に状態悪化する
ボタン電池のような腐食するものは深刻な中毒を起こす

フタ付きのごみ入れにする
犬だけで過ごさせるときは大きい頑丈なおもちゃにする 

予防として咥えたものを放す訓練に「ちょうだい」を励行
おもちゃやガムは飲み込める位に小さくなったら与えない



  
  




  そこでイラストのような‘吐き出させ方’を覚えておかれるのは
  異物が完全にのみ込まれないうちに吐き出させられるので


  救急処置としてたいへん有効なのだそうです 
  ぜひ覚えておいてほしいなと思いました










  ふろく・・・
  さきの『愛玩動物』に‘中毒になる身の回りのもの’
  という記述もありましたのでこちらもご覧くださいませ 

  ・タマネギ、ネギ、ニラ
    上記が煮込まれたシチュー、すき焼き、ラーメンスープも×
  ・チョコレート、ココア
    チョコの純度がたかいほど危険
  ・タバコ
  ・レーズン、ブドウ
    急性腎不全を引き起こす)
  ・マカデミアンナッツ
    他のナッツ類もあたえないほうが無難
  ・アルコール
    わずかな量でも致命的
  ・キシリトール
  ・防虫剤、殺虫剤、除草剤
    被毛や足裏につくことに注意
  ・洗剤、漂白剤
    クレゾール石鹸は重度の皮ふ障害を起こす
    食器やケージなど洗浄したあとはよく水洗いを
  ・有毒植物
    チューリップ、あじさい、スズラン、水仙、ツツジ
    これからの季節のポインセチア、シクラメン、クリスマスローズ













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